特養に入れない時はどうする?待機中にできる5つの選択肢

特養に入れない・待機期間が長い時の5つの選択肢を解説。有料老人ホーム・サ高住・グループホーム・老健・在宅介護サービスの費用比較と、入居しやすい特養の探し方も紹介。

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【最短回答】特養に入れない時はどうする?

待機中は「有料老人ホーム」「老健」「在宅介護サービス」のいずれかで対応するのが一般的です。 特養を待ちながら別の施設を利用し、順番が来たら移るという方法もあります。

  • すぐ入居したい → 有料老人ホーム・サ高住は空きがあれば即入居可能
  • 一時的に利用したい → 老健(介護老人保健施設)は3〜6ヶ月が目安
  • 在宅で頑張りたい → デイサービス+訪問介護で在宅介護体制を整える

※ 施設選びは本人の要介護度・認知症の有無・予算によって最適解が変わります。ケアマネジャーや地域包括支援センターにご相談ください。



なぜ特養に入れないのか?待機の現状

特別養護老人ホーム(特養)は、公的施設のため費用が安く、終身で入居できることから人気が非常に高い施設です。しかし、入居を希望してもすぐには入れないのが現状です。

特養に入れない主な理由

理由詳細
待機者が多い全国で約25万人が待機中(厚生労働省調査)
入居条件が厳しい原則として要介護3以上
地域差が大きい都市部は特に待機が長く、1〜3年以上のケースも
緊急度の高い方が優先申し込み順ではなく、必要度で判定される

入居の優先度が高くなる条件

特養の入居は「申し込み順」ではなく、以下のような方が優先されます。

  • 要介護度が高い(要介護4・5)
  • 認知症の症状が重い
  • 在宅介護が困難(介護者がいない・介護者が高齢など)
  • 住居が不安定(持ち家がない等)
  • 同居家族による虐待の可能性がある

つまり: 要介護3で介護者がいる場合は、待機期間が長くなりやすい傾向があります。その間をどう過ごすかが大切です。


選択肢1:有料老人ホーム(介護付き・住宅型)

有料老人ホームは、民間企業が運営する介護施設です。特養に比べて費用は高いですが、空きがあれば比較的すぐに入居できるのが大きなメリットです。

有料老人ホームの2つのタイプ

タイプ特徴月額目安
介護付き有料老人ホーム施設のスタッフが24時間介護を提供15〜35万円
住宅型有料老人ホーム外部の介護サービスを利用する形式10〜25万円

メリット

  • 空きがあればすぐ入居できる(待機なし)
  • 施設数が多く、希望のエリアで見つけやすい
  • 個室が基本で、プライバシーが確保される
  • レクリエーションや設備が充実していることが多い

デメリット

  • 月額費用が特養の2〜3倍
  • 入居一時金が数十万〜数百万円かかる場合がある
  • 施設によってサービスの質に差がある

選ぶときのポイント: 見学は最低3施設以上行きましょう。食事の試食ができる施設もあります。入居一時金0円の施設も増えていますので、予算に合った施設を探してみてください。


選択肢2:サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

**サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)**は、バリアフリー対応の賃貸住宅に安否確認と生活相談のサービスがついた施設です。

サ高住の基本情報

項目内容
月額費用10〜25万円
初期費用敷金(家賃の2〜3ヶ月分)程度
入居条件60歳以上(自立〜要介護5)
契約形態賃貸借契約(退去の自由がある)
介護サービス外部の介護事業所を利用

メリット

  • 賃貸契約のため退去の自由度が高い(特養に入居が決まったら移れる)
  • 入居一時金がかからない(敷金のみ)
  • 比較的自立した生活ができる
  • プライバシーが確保される(完全個室)

デメリット

  • 介護が必要になると外部サービスの追加費用がかかる
  • 24時間の介護体制がない施設が多い
  • 要介護度が上がると住み続けられない場合がある

こんな方におすすめ: まだ自立度が高く、特養の待機中に「住まい」として安心できる場所がほしい方。特養に順番が来たら移る「つなぎ」としても使いやすい施設です。


選択肢3:グループホーム

グループホームは、認知症の方が少人数(5〜9人)で共同生活を送る施設です。家庭的な雰囲気の中で、日常生活を送りながらケアを受けられます。

グループホームの基本情報

項目内容
月額費用12〜20万円
初期費用0〜30万円
入居条件要支援2以上+認知症の診断
定員1ユニット5〜9人
特徴少人数・家庭的・認知症ケア

メリット

  • 認知症ケアに特化している
  • 少人数のためスタッフの目が行き届く
  • 料理や掃除など日常生活のリハビリができる
  • アットホームな雰囲気で穏やかに過ごせる

デメリット

  • 認知症の診断がないと入居できない
  • 医療ケアが必要な場合は対応できないことがある
  • 要介護度が重くなると退去を求められる場合がある
  • 施設のある市区町村に住民票が必要

こんな方におすすめ: 認知症の症状がある方で、大規模な施設よりも家庭的な環境を希望する場合。特養を待ちながらグループホームで過ごすことも可能です。


選択肢4:介護老人保健施設(老健)

**介護老人保健施設(老健)**は、病院から退院した後、在宅復帰を目指してリハビリを行う施設です。「一時的な入居」として特養待ちの間に利用する方も多いです。

老健の基本情報

項目内容
月額費用8〜15万円
初期費用なし
入居条件要介護1以上
入居期間の目安3〜6ヶ月(長期入居は原則不可)
特徴リハビリ重視・医師が常勤

メリット

  • 入居一時金がかからない
  • 月額費用が比較的安い
  • リハビリ専門職(理学療法士等)が在籍
  • 医師が常勤しているため医療面も安心
  • 特養と同じく公的施設で負担限度額認定が使える

デメリット

  • 原則3〜6ヶ月で退去が求められる
  • 終身入居はできない
  • 相部屋(多床室)の場合はプライバシーが限られる
  • 生活の自由度は有料老人ホームに比べて低い

特養待ちの「つなぎ」として: 老健は「入居→退去→再入居」を繰り返すことが可能な場合もあります。ケアマネジャーに相談して、特養の順番が来るまでの計画を立てましょう。


選択肢5:在宅介護サービスを充実させる

施設に入居せず、在宅で介護サービスを利用しながら特養を待つ方法もあります。

在宅で利用できる主な介護サービス

サービス内容費用目安(1割負担の場合)
訪問介護(ホームヘルプ)ヘルパーが自宅を訪問して身体介護・生活援助1回250〜400円
デイサービス(通所介護)日中に施設に通ってリハビリ・入浴・食事1回600〜1,200円
ショートステイ数日〜2週間程度、施設に一時入居1日600〜1,000円+食費等
訪問看護看護師が自宅を訪問して医療的ケア1回300〜900円
福祉用具レンタル介護ベッド・車いす等のレンタル月200〜1,000円

在宅介護の組み合わせ例(要介護3の場合)

  • 月〜金:デイサービス(週3回)+訪問介護(週2回)
  • 月1回:ショートステイ(3泊4日)で家族の介護休憩
  • 福祉用具:介護ベッド・手すりのレンタル

月額費用の目安: 3〜8万円程度(1割負担の場合)

在宅介護のメリット・デメリット

メリットデメリット
費用を抑えられる家族の負担が大きい
住み慣れた自宅で過ごせる24時間の見守りが難しい
本人の精神的な安定緊急時の対応に不安がある
家族との時間を持てる介護者の疲労が蓄積しやすい

家族の「介護疲れ」に要注意: 在宅介護は家族に大きな負担がかかります。ショートステイを計画的に利用して「レスパイト(介護者の休息)」を取ることが、長く続けるコツです。

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5つの選択肢の費用比較表

各施設・サービスの費用を一覧で比較します。

選択肢月額費用入居一時金入居条件入居期間
有料老人ホーム15〜35万円0〜数百万円施設による終身
サ高住10〜25万円敷金のみ60歳以上賃貸契約
グループホーム12〜20万円0〜30万円要支援2以上+認知症終身(条件あり)
老健8〜15万円なし要介護1以上3〜6ヶ月
在宅介護3〜8万円なし制限なし制限なし
(参考)特養5〜15万円なし要介護3以上終身

費用の安さ順: 在宅介護 → 特養 → 老健 → サ高住 ≒ グループホーム → 有料老人ホーム

※ 費用は地域や施設の設備によって大きく異なります。上記はあくまで目安としてお考えください。


入居しやすい特養の探し方

特養の待機を少しでも短くするための探し方のコツをご紹介します。

1. 複数の施設に同時申し込みをする

特養は何か所でも同時に申し込みが可能です。1施設だけでなく、通える範囲の特養にすべて申し込むことが基本です。

2. 新設・増設の施設を狙う

新しくオープンする特養は、一斉に入居者を募集します。自治体の広報やWebサイトで新設情報を確認しましょう。

3. 都市部以外も検討する

都市部は待機者が多いため、少し郊外の施設も視野に入れると見つかりやすくなります。

4. ユニット型個室だけでなく多床室も検討

ユニット型個室は人気が高いですが、多床室(相部屋)は空きが出やすい傾向があります。費用も安くなるメリットがあります。

5. 定期的に施設に状況を確認する

申し込み後も放置せず、半年〜1年に一度は施設に連絡して「まだ待っています」と伝えましょう。施設側に入居の意思があることが伝わります。

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よくある質問(FAQ)

Q. 特養の待機期間はどれくらいですか?

A. 地域によって大きく異なります。都市部では1〜3年以上、地方では数ヶ月〜1年程度が目安です。要介護度が高い方ほど優先されるため、要介護3と要介護5では待機期間に差があります。

Q. 要介護2以下でも特養に入れますか?

A. 原則として入れませんが、やむを得ない事情(認知症で在宅が困難、虐待を受けている等)がある場合は、特例で入居できるケースがあります。市区町村の介護保険窓口に相談してください。

Q. 特養を待ちながら有料老人ホームに入居できますか?

A. はい、可能です。有料老人ホームに入居しながら特養の申し込みを維持し、順番が来たら移ることができます。ただし、有料老人ホームの退去条件(退去予告期間等)は事前に確認しておきましょう。

Q. 特養と老健の違いは何ですか?

A. 特養は「終身の住まい」として長期入居ができる施設で、老健は「在宅復帰を目指すリハビリ施設」で入居期間は3〜6ヶ月が目安です。費用は同程度ですが、目的が異なります。


まとめ

特養に入れない時は、待っている間の「つなぎ」の選択肢を知っておくことが大切です。

  • すぐ入居が必要 → 有料老人ホーム・サ高住(空きがあれば即入居)
  • 一時的に利用 → 老健(3〜6ヶ月。費用も安い)
  • 認知症がある → グループホーム(少人数で家庭的)
  • 在宅で頑張れる → 在宅介護サービスの組み合わせ(費用最安)
  • 特養を早く見つけたい → 複数施設に同時申し込み+新設施設を狙う

どの選択肢が最適かは、ご本人の要介護度・認知症の有無・家族の介護力・予算によって変わります。ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談して、ご家庭に合った方法を見つけてください。


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終活ガイド編集部
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